
昨春のこと。
よく行く書店で本を買おうとレジに向かうと、視界の片隅に、誰かがこっちの方を眺めているのが見えた。
じかん屋テンペリアのヴェットーレだった。
時間は世界中どこにいても、赤ちゃんでも、おじいさんおばあさんでも、お金持ちでも、そうでない人でも、
嬉しいときも悲しいときも、みんな同じように持っているものです。
一方、その時間をどう使うのかは、一人ひとり異なります。
急いで急いで、私たちはいったいどこへ向かっているのでしょうか?
50年ほど前に、ミヒャエル・エンデが『モモ』に書いた世界を思い出します。
子どもも大人も忙しい今、皆さまと一緒に、一度立ち止まって考えてみたいと思い、
この本をKotobaya Booksの第一作に選びました。