イベントレポート④奈良・広陵町立図書館


名古屋から奈良へ移動して、1月14日はチェルビアット絵本店の四方さんと広陵町立図書館でイベントを開催しました。
このイベントでは「イタリア語がわからなくてもできる翻訳ワークショップ」も行いました。

アルトローヴェ ふしぎな村の物語』の原作の特徴は、登場人物の名前や地名すべてに遊び心いっぱいのイタリア語の言葉遊びが使われていることでした。
たとえば日本語版で「ベラベラ村長」と訳したおしゃべりな村長は、原作ではsindaco Ciancia(スィンダコ チャンチャ)。
イタリア語のsindacoは「村長、市長」など、cianciaには「おしゃべり、たわごと」などの意味があります。
そんなわけで原作者のミケーレはアルトローヴェの村長にこのsindaco Cianciaという名前を付けたのですが……

例えば、原書にMonicaという登場人物がいたら、日本語版ではモニカとするのと同じように、人名をただカタカナにして「チャンチャ村長」としては、この本のおもしろさがまったく伝わりません。
だからといって「おしゃべりな村長」としても人名には聞こえず、どんな村長かを説明しているだけ。

「『ペラペラ村長』だとなんか軽い感じ?『ベラベラ村長』のほうが、とりとめのない話をダラダラとしている感じかな?」なんてことを共訳者の森敦子さんと相談しながら、登場人物の名前や地名の日本語訳を決めていきました。
特に人物名については、最初はどうなることかと思ったのですが、森さんのおかげで日本語版でも、村人一人ひとりの個性が表れたおもしろい名前になりました。

翻訳ワークショップではそのネーミングに注目して、
signora Barcollo(スィニョーラ バルコッロ)「よろめく奥さま」はどうする?
Monti Balzani(モンティ バルツァーニ)「奇妙な山々」は?
というようなかんじで参加者のみなさんに日本語の名前をいろいろと考えてもらいました。
いろんなアイディアがおもしろくて、とても盛り上がりました!

私たちはそのまま「アルトローヴェ」としましたが、実は村の名前Altroveにも意味があるんですよ。

翻訳ワークショップ、またぜひ開催したいです。
みなさんありがとうございました。




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